まつやま市民便利帳
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 飛鳥乃湯泉は、平成29年9月竣工の新しい湯屋です。聖徳太子の来浴や斉明天皇の行幸があったと伝わる道後温泉の物語や伝説の舞台となった飛鳥時代の建築様式を取り入れています。本館では観覧のみの皇室専用浴室「又新殿」を再現した「特別浴室」を備えており、昔の浴衣「湯帳」を着ての入浴体験ができます。 愛媛の伝統工芸の技と最先端アートが館内外の随所に用いられ、まるでミュージアムのような飛鳥乃湯泉。本館とはまた違った風情を楽しむことができます。日本最古といわれる道後温泉は、地元の人にとっても特別な場所。本館は令和6年に保存修理工事が完了しています。本館も飛鳥乃湯泉も、未来へ継承していきたい、松山が誇る温泉文化のシンボルです。道後温泉本館しらさぎの間飛鳥乃湯泉特別浴室「紅まどんな」のジャムを包み込んだ菓子「道後 湯上がり乃しらさぎ」砥部焼の壁にプロジェクションマッピングを投影(女子浴室)飛翔の間■ 令和の道後温泉本館 道後温泉本館は、明治27(1894)年に改築された国の重要文化財にして現役の公衆浴場です。 本館はその歴史ある姿を次世代に受け継ぐため、幾度も増改築が行われてきました。平成31年1月からの保存修理工事では、使用する浴室を変えながら営業を続けたり、工事見学会を行うなど、新しい試みもされました。 令和6年7月に全館営業を再開した本館は休憩室や貸し切り個室が利用できるようになり、冷暖房機器やアメニティの設置などサービス面も充実。より快適に入浴を楽しめる施設へと進化しました。■ 本館の新しい休憩室 「しらさぎの間」と「飛翔の間」 全館営業再開に合わせ、これまで解放されていなかった2つの部屋が、新たに貸し切り利用できるようになりました。19畳ある「しらさぎの間」と、12畳半の「飛翔の間」です。貸浴衣と貸タオルに、愛媛の柑橘を使ったお菓子のおもてなしも付いています。「振しん鷺ろ閣かく」の上に立つ道後温泉のシンボル、しらさぎの像を眺めながら、湯上がり後のひとときをのんびり過ごせます。各部屋1回90分以内で、1日5組限定の事前予約制です。■ 太古の湯を再現 “道後温泉別館 飛あすか鳥乃の湯ゆ泉”いつまで昨日のおまえでいるつもりだ!?伝統を受け継ぎながら、進化する道後温泉

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